公開日:2022/03/17              
         
上越市の注文住宅の費用相場は?坪単価や建物代の目安

上越市で注文住宅を建てようと考えている人にとって、総費用がどれくらいになるのかは気になるところです。注文住宅の相場は坪単価でわかります。ひと坪数万円などと表記される不動産ならではの数値ですが、この坪単価は説明するのが厄介な概念なのです。そこで、ここでは注文住宅を建てるときに必要な坪単価の知識や上越市の相場を解説します。

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この記事の監修者 石橋優介(建築家)

1984 広島生まれ
2009 広島大学大学院社会環境システム専攻 修士課程修了(建築意匠学研究室)
2009-2012 株式会社plus’d,architect 一級建築士事務所
2012-2015 株式会社鳳建築設計事務所
2015-2019 株式会社あい設計
2019~   石橋優介建築設計事務所

そもそも坪単価とはなんなのか?

ハウスメーカーの看板やチラシを見ると、よく目にする坪単価という言葉。そもそも坪単価とは何を指しているのでしょうか。そこで、ここではハウスメーカーごとに違うという坪単価とはそもそもどう理解すればいいのか、見積もりを比較するときのコツなどを説明します。

まず、坪単価とは家を建てるときの建築費のことと考えてください。算出方法は住宅の価格を延床面積で割ったものになります。延床面積とは建物の床面積の合計のことです。2階建ての家なら、1階と2階の床面積を合計して計算します。

坪単価は、家そのものの建設工事費である「本体工事費」の範囲で計算することが一般的です。しかし、これはあくまで概算の数字で明確な費用を表したものとは言えません。
というのも、坪単価の表記には明確な基準やルールはなく、各工務店やハウスメーカー、設計事務所などの仕様によって、坪単価に含まれる費用はそれぞれ異なるからです。

坪単価の目安ですが、建売住宅が約60万/坪、注文住宅だと70~90万/坪ほどが大まかな相場だと言われています。

とはいえ「坪単価〇〇万円=高い or 安い」とは一概に言いきれないので注意が必要です。

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坪単価はあくまでも、各建設会社や工務店、ハウスメーカーの実績値としての目安の金額です。設計の内容や仕様次第で増減しますが、住宅ローンを借り入れる時の大きなあたりにはなると思います。

超概算時の坪単価と予算を合わせるコツは、なるべくご自身の家のイメージに合った会社の坪単価を参考にすることです。
そして、営業や設計士に対して、坪単価の大きな割合を占める設備の仕様や外装、サッシの種類を確認すればよいでしょう。

坪単価と建物の総費用を考えよう!

住宅建築の費用の内訳としては、主に以下の3点に分けられます。
①本体工事費(仮設、基礎、住宅設備、外装、内装、電機など)
②付帯工事費(地盤改良、解体、外構、造成、引込など)
③諸費用(登記、住宅ローン、印紙、申請費用など)

通常、①+②を「建築工事費」、①+②+③を「総額」と呼ぶことが多いです。建築事情によって幅はありますが、本体工事費は一般的に「総額」の約70%を占めると言われています。

これを一般的な計算方法に当てはめてみましょう。
【例】延床:30坪
①本体工事費:2,100万円
②設備工事費:800万円
③諸経費:100万円
総額:3,000万円(①+②+③)

【坪単価】本体工事費で計算した場合
2,100万円÷30坪=70万円

もしも延床30坪・総額3,000万円の住宅を建てた場合、およそ2,100万円あたりが本体工事費となり、残りの900万円は坪単価に含まれない計算になります。

近年は、木材不足による木材価格の高騰「ウッドショック」の影響も大きく、住宅に使工事費が従来に比べて10%ほど増加するケースもあるようです。

坪単価を総費用の目安にしてハウスメーカーや工務店を選ぶ場合は、費用の内訳はもちろんのこと、費用に大きく関係する資材価格の市場動向についても確認しておくとよいでしょう。

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石橋優介

建物の総費用で、絶対に忘れてはいけないのが、登記費用や引っ越し費用、退去に関わる清算費など建物を建てた後に発生する費用です。
また、建物の総費用の中に家具やカーテンの費用を含んでいるかいないかも重要です。

予算は限られたものですし、お金を使えばいいものができるとも限らないので、設計者や施工者と協働して、お家づくりを進めていくことをお勧めいたします。序盤のうちに、総額でどれぐらい必要か、マネープランニングを依頼会社にお願いするとよいでしょう。

上越市で注文住宅の相場を調べる

上越市の土地代を調べるときの参考になるのが地価です。地価とはその名の通り土地の価格のことで、ランキングや年ごとの変動値を調べられます。この地価を参考にしながら相場を解説します。
結論から言えば上越市の平均地価は1平方メートルあたり約2万円です。全国の市町村のなかで900番台に位置しており、2019年から約2%下落しています。

エリアごとにもっと細かく見ていきましょう。もっとも高い価格を付けているのは高田です。ここは、高田駅があり交通の利便性が高いことから価格は高くなっているようです。地価は2倍の4万円を付けています。坪単価にすれば12万円から13万円ほどになるでしょう。春日山城跡のある春日山に関しても、1平方メートルあたり3万8,000円前後を付けています。この他に人気のエリアは直江津駅のある直江津、南高田駅のある南高田などです。地価が分かったら、土地代は自ずと引き出されるでしょう。

土地の購入には土地の代金の他に仲介手数料や登記手数料、印紙代などがかかります。本体工事費だけでなく、別途工事費がかかることもあるので注意してください。その他にかかる諸経費も忘れてはいけません。諸経費の主な例は、住宅ローンの手数料や火災保険料、家具家電、引っ越し費用などです。

土地選びの基準として、ほかにも参考にしておきたいのがハザードマップです。ハザードマップは災害の被害予測地図で、被害想定の情報が災害ごとに記されている地図のことです。
洪水や浸水のリスクが高めの河川付近や、土砂災害の影響を受けやすいがけ下は土地相場が比較的安い傾向にあります。

また、その地域特性の風向きとされる卓越風も、土地選びの際に参考にできる要素のひとつです。自然エネルギーを住まいの快適さに利用するパッシブデザインを希望するなら、卓越風を踏まえた土地選びもおすすめです。

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住宅の相場は、立地条件や環境条件でも変わってきますが、お家づくりを始められるときは、まずは優先順位を決めましょう。
費用、構造、広さ、デザイン、断熱性能、設備仕様等、お金がかかっていく箇所は無数にあります。なかなか、どれを最優先にするかは決められないところもありますが、上記に記したものは、設計の工夫でクリアできるものもあります。

しかし、絶対に譲れないポイントは2~3つ程度持っておいて、ホームページを調べたり、オープンハウスに行って、加点法でご家族の夢を託すことができる会社を選定すればよいのではないでしょうか?

坪単価は説明するのが難しい不動産用語で、ハウスメーカーごとに比較するのも難しいですが、正しい知識を持っていると適切に比較することができ、それは相場を知ることにもつながります。ここで紹介した上越市の相場を参考にして、注文住宅を選んでみましょう。

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